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【看護師監修】産後の気になる話!出産を経験すると骨量はどう変化するのか?

出産を経験すると骨量はどう変化するのか?

出産を経験した女性の骨量の変化について

「子どもをたくさん産むと歯が抜ける」といわれていますが、出産により体の骨密度が低くなることを心配している人もいるのではないでしょうか?この記事では、出産を経験した女性の骨量の変化について説明します。

妊娠・授乳におけるカルシウムの必要量は?

お腹の赤ちゃんの成長に必要なカルシウムや栄養を送らなければいけない妊娠中は、積極的にカルシウムを取らなければカルシウム不足になるイメージを持つ人も多いのはないでしょうか?確かに、体の中のカルシウムが減ると、カルシウムの貯蔵庫としての役割を果たす骨からカルシウムが補給されます。

しかし、人間の体はとてもよくできていて、妊娠や授乳期ではカルシウムの代謝が変化します。

具体的には、腸内のカルシウムの吸収率が高まったり、尿中のカルシウムの排泄量が減ったりします。ひと昔前までは、厚生労働省の食事摂取基準では妊娠期や授乳期の1日の必要なカルシウム量は追加されていましたが、現在では特に追加する必要はないとされています。

妊娠・授乳による骨密度の変化は?

これまで妊娠や授乳期の体の骨密度を知るのには、X線を用いた方法が用いられていました。妊婦さんの骨密度の調査のために、X線を被ばくさせることになるため不適切です。しかし、最近になって超音波による骨密度の測定が行われるようになり、妊娠から出産にかけての骨密度を把握できるようになりました。
超音波による妊娠中の骨密度の研究結果には以下のものがあります。

  • 妊娠から出産にかけての骨密度の低下はごくわずかだった。
  • 妊娠中の骨密度の変化は、食事内容ではなく体重や運動習慣に影響される。

 

このように、妊娠中はカルシウムの代謝が変化することから、特に、食品からカルシウムを追加する必要がないといえます。

毎日カルシウムを取るのが大切なわけ

注意したいのは、妊娠中のカルシウムの追加の必要がないというのは、1日に必要なカルシウム量が毎日摂取できていることが前提になります。
日本人の1日のカルシウム必要量は推奨量よりも少ないので毎日積極的にカルシウムを摂取することが大切です。毎日の生活でカルシウムを効率よく摂取する方法を参考にしてみてください。

・牛乳、乳製品などカルシウムの吸収率がよい食品を取る。
・しいたけや魚などビタミンDが豊富な食品を取り、カルシウムの吸収を高める。
・手軽にカルシウムを補給できるサプリメントを使用するのも良いでしょう。

まとめ

妊娠中はカルシウムの吸収率が上がるため、わざわざカルシウムの補給は必要ありませんが、それは必要なカルシウム量をしっかり摂れているという方だけです。妊娠中は赤ちゃんの成長にもカルシウムを補給することはとても大切なので、食事やサプリメントを賢く利用できるといいですね。

江波明子《ライター紹介》 
執筆:江波明子
国立大学看護学部卒業
看護師と保健師の免許取得後は都内の国立病院、市立病院で看護師として従事し、
現在は育児をしながら医療専門記事のライターとして活動中

 

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こころからだあんしんマガジン編集局
妊娠中のむくみやこむら返りなどの妊婦特有の体の変化、悩みをはじめ、産後、子育て中の悩みにお役に立てる情報を提供できたらいいな。