こんにちは!
こころからだあんしんマガジン編集部のsaoriです。
私の子供たちは、生まれつきとても肌が弱く、
夜かゆがって眠れない姿、ボリボリと無意識に掻いてかたくなっている肌を見ては、
こんな肌にしてしまってごめんね…と、いつも悩んできました。
食べ物を見直したり、洗剤や掃除にも気を遣い、
皮膚科や小児科には何度も何度も通い、
「ここがいいよ」という情報を入手しては、どこまでも相談に行くような日々。
薬を塗れば、一時的には良くなりますが、
症状が出てはまた薬で抑え、そして薬の強さも少しずつあがっていき、
このままでいいのだろうか…と、自問自答を繰り返していました。
そんな時、皮ふ常在菌の存在を知りました。
善玉菌??悪玉菌??日和見菌??
腸には住んでいることは知っていましたが、肌にも善玉菌と悪玉菌がいるなんて知りませんでした。
でも、調べていくうちに、そして知れば知るほど、
目には見えない、この小さな菌の動向で、私たちの肌も体も左右される。
菌の面白さ、すごさに興味を持ちました。
この記事では、そんな皮膚常在菌についてご説明いたします。
目次
皮膚常在菌とは
調べれば調べるほど、魅力的な皮膚常在菌。
まずは、皮膚常在菌について、ご説明いたします。
お肌の善玉菌・表皮ブドウ球菌
ヒトには、約100兆個の常在菌が住んでいます。
そのうち、顔には約10億個の常在菌がいると言われています。
理想的な割合は、善玉菌・日和見菌で90%、悪玉菌が10%です。
その中の善玉菌の代表表皮ブドウ球菌は、24時間休みなく働き、肌を弱酸性に保っています。
この表皮ブドウ球菌は、しっかりした睡眠やバランスの良い食生活などによって増えていきますが、
逆に睡眠不足、食生活の乱れなどによって、肌がアルカリ性になり、減ってしまう事も…
病原菌やウイルスは弱酸性の環境が得意ではないため、
実は風邪予防にも活躍してくれています。
日和見菌のアクネ菌
アクネ菌といえば、悪者!?と印象を持つ方もいらっしゃると思いますが、
アクネ菌は、日和見菌であり、善玉菌・悪玉菌どちらの味方になることも…
弱酸性の状態では、アクネ菌がグリセリンを分泌し、潤いを与える役割をしていますが、
肌がアルカリに傾くと、肌の角質に変化が起こり、毛穴にフタをしてしまうと、
アクネ菌が毛穴の中で爆発的に増えてしまい、ニキビとなります。
ニキビの対策方法
脂性だと、ニキビになりやすいため、一生懸命洗顔する方も多いのですが、洗いすぎることによって弱酸性バリアが崩壊してしまいます。
すると、黄色ブドウ球菌(悪玉菌)が活動しやすい肌になり、肌が荒れて、毛穴にフタをしてしまう元がたくさん発生します。
また、ニキビの治療薬は、殺菌効果の高いものも多く、アクネ菌と一緒に表皮ブドウ球菌までも殺してしまいます。
1番大切なのは、表皮ブドウ球菌(善玉菌)が活動しやすい弱酸性状態にすることです。
悪玉菌の黄色ブドウ球菌
悪玉菌の代表格が黄色ブドウ球菌です。
表皮ブドウ球菌が整えた弱酸性バリアを荒らし、他の悪玉菌たちの活動しやすいアルカリ性にしていきます。
運動不足、ホルモンバランスの悪化などにより、皮脂が足りなくなると、表皮ブドウ球菌が弱まっていきます。
すると、肌が乾燥しやすくなり、乾燥した状態でも動ける黄色ブドウ球菌が繁殖していきます。
黄色ブドウ球菌が肌表面から角層に入り込みかゆみ・湿疹などを引き起こしていきます。
アトピー性皮膚炎の皮膚は、黄色ブドウ球菌の保有率が高いとも言われています。
また、黄色ブドウ球菌が食中毒を引き起こすこともありますので食品にふれる前にはしっかり手洗いをしましょう。
善玉菌=表皮ブドウ球菌の増やし方
保湿クリームに頼らなくても潤っている状態を作りたい。
そんな想いは皆さんあると思います。
ここでは、表皮ブドウ球菌の増やし方をご紹介いたします。
適度の運動
運動をすることによって、汗が出ます。
汗をキレイに洗い流すことが多い現代ですが、実は汗をかいた時が表皮ブドウ球菌の食事タイムになります。
汗は99%水分ですが、ミネラル・尿素・乳酸などの老廃物もわずかに含まれています。
その中でもアミノ酸の1種である抗菌ペプチドは、アルカリに強い雑菌をやつける大切な存在です。
汗をかくことによって、表皮ブドウ球菌が活動しやすくなり、さらに雑菌をやつけるの一石二鳥となります。
黄金タイムでの睡眠
睡眠のゴールデンタイムである、22時から2時を含んで、しっかり睡眠を取ることによって、体も脳ミソも休息し、健康体になります。
体にいいことは、菌にとってもいいこと。
また、睡眠時間は実は思ったよりも汗を書いています。
ぬるめのお湯で湯船に入る
湯船に入ることによって、体の芯から温まります。
その行動によって、汗をかくことはもちろんのこと、老廃物を排出することもできます。
さらに、湯船でストレッチなどをすることによって、さらに汗をかくことになりますので、おすすめです。
石鹸・ボディソープなどを使いすぎない
なかなか難しいのですが、石鹸を使わないということも、表皮ブドウ球菌を増やすためには大切です。
石鹸によって、表皮ブドウ球菌もアクネ菌も黄色ブドウ球菌もすべて流されてしまいます。
せっかく、整っていた肌の環境がリセットされることになりますので、できるだけ石鹸を使わないようにすることがおすすめです。
表皮ブドウ球菌入りのボディクリーム
石鹸を使わないようにするというのは、現代人にとってはとても難しくなってきています。
そんな方には、ヒト由来の善玉菌(表皮ブドウ球菌)が配合されているクリームをお風呂あがりに塗ることがおすすめです。
石鹸で、肌の環境がリセットされてしまった直後に、しっかりと表皮ブドウ球菌を増やすことで、肌の環境が元に戻るスピードがアップされます。
そのまま放置していると、乾燥してしまい、黄色ブドウ球菌が活躍しやすくなります。
保湿クリームだけでは、自分のチカラで保湿する活動が弱まってしまうため、表皮ブドウ球菌入りのボディクリームがおすすめです。
美肌菌=表皮ブドウ球菌入りのボディクリーム
その中でもおすすめなのが、ママ&ベビーケアクリームです。
ママとベビー用ではなく、ママからベビーまで家族みんなで使えるボディクリームとなっています。
美肌菌が1本あたり約1,500億個も配合され、セラミドを始めとした美肌成分がバランスよく配合されています。