こころからだあんしんマガジン編集部のsaoriです。
妊娠中のむくみは私も、姉も、かなり酷かったです。
姉は、病院から食事制限をすすめられたり、ハーブティーを飲んでいた時期もあったのですが改善できず…。これ以上ひどくなったら緊急入院ですよ!とまで叱られていました。
私は、3人目の出産の時がとても酷くて本当に困りました。
そこで今回は妊娠中のむくみをどうやって解消するかをご説明していきます。
目次
妊婦さんの約7割がむくみに悩んでいる
エスエス製薬の調査によると、女性の50.8%が足のむくみに悩んでいるそうです。
また、海外の文献では、妊娠後期の妊婦100人中67人に足のむくみがあったという報告もあります。
妊娠していない状態でも2人に1人の女性が悩まされ、そして妊娠すれば約70%もの女性が大なり小なり経験する「むくみ問題」。
妊娠生活は、そうでなくてもつわりなどで体調面が不調に傾きがちなので、解消できそうな問題であれば、なるべく早めに手を打っておきたいところですよね。妊娠中のむくみを放置していると・・・
妊娠中のむくみを放置していると・・・

妊娠中に気がつけばむくみが酷くなり、慌ててむくみを解消する方法を探される方が多く見られます。
妊婦さんの体のむくみには「病的なもの」と「生理的なもの」の2種類がありますが、「妊娠高血圧症」による病的なむくみの場合もあるので注意が必要です。
「妊娠高血圧症」はどんな病気でしょうか。
妊娠高血圧症とは
妊娠高血圧症とは、高血圧、タンパク尿、むくみを主な症状とする疾患です。
妊娠高血圧症では、血液の中の水分が過剰に血管の外に漏れていき、皮膚や皮下組織内に水分がたまるため、「むくみ」が起こりやすくなります。
病院に行ってむくみの相談をして検査をしたところ、妊娠高血圧症と診断され、緊急入院となってしまった方もいらっしゃると思います。
妊娠高血圧症に伴うむくみには次のような特徴があります。
- 脚だけでなく顔や手など全身がむくむ
- 短期間にむくみが急激に進む
- 夕方だけでなく一日中むくみが続く
妊娠高血圧症になると大変
妊娠高血圧症は初産の妊婦さんのほか、肥満やもともと高血圧のある女性にも起こりやすい疾患です。
妊娠高血圧症になると、最悪の場合は
【胎児発育不全】
胎盤からうまく栄養がわたらず発育が悪くなる
【低出生体重児】
通常よりも体重が少ない赤ちゃんが生まれる
【常位胎盤早期剥離】
赤ちゃんが生まれる前に、子宮から胎盤がはがれてしまう
【子宮内胎児死亡】
お腹の中で赤ちゃんが急に亡くなってしまう
ということも考えられます。
こうした事態を避けるために妊娠高血圧症が酷くなると緊急入院し、
できるだけ早く赤ちゃんを体外に出すため、帝王切開が行われることもあります。
妊娠中のむくみをどうやって解決する?
妊娠高血圧症によるむくみの場合は産科での入院治療が必要ですが、一方で「生理的なむくみ」を解消するにはどうしたらよいでしょうか?
ここからは、誰でも簡単に地道にできる3つのむくみ対応策をご紹介します。
1.塩分を控えた食生活を送る
妊娠中だけではなく普段の生活でもいえることですが、むくみやすい人の特徴は
a.低体温(冷え性)の方
b.食生活で塩分が多い方
がほとんどです。
a.低体温(冷え性)の方
妊娠中は比較的代謝がよくなり、体重も増えやすいので、よく汗をかくという方も多く見られますが、妊娠中でも体を冷やさないようにすることが大切です。
なぜかというと、お腹が大きくなるにつれて血管が圧迫されるので、下半身からの血液が体の中心に戻りづらくなるからです。
これがむくみの原因となりやすく、そこに足の冷えが加わると足の血管が縮んでしまい循環が更に悪くなるので、よりむくみやすくなります。
むくみを予防するために、以下の2つの方法をできるだけ毎日行うよう心掛けましょう。
- 40℃程度のお風呂にゆっくり入ることでしっかり温まること
- 足を冷やさない(素足やサンダルはなるべく避ける。長時間エアコンの効いた場所にいる時は室内用のブーツスリッパなどで足を保護しましょう。)
b.食生活で塩分が多い方
妊娠中に1日1回以上、外食やスーパー、コンビニなどの惣菜を食べている方は、塩分過多に要注意。塩分控えめの料理を自炊して食べるのが望ましいです。
もちろん、味付けの濃い薄いで変わってきますが、料理に含まれる塩分量は一般的にはこんな感じです。
焼きそば 4.6g
スパゲッティ 4.1g
ラーメン 5.2g
チャーハン 4.7g
親子丼 5.4g
カツ丼 6.9g
牛丼 4.4g
カレーライス 3.4g
ハンバーガー 2.2g
ピザ 3.2g
幕の内弁当 4.5g
にぎりずし 5.9g
豚肉の生姜焼き定食 7.2g
毎日の料理に塩分が結構入っているんですね!
思った以上に塩分摂取量を1日推奨量以内に抑えることは難しいと思いませんか?
気を抜いているとあっ!という間に、1食で1日の塩分量を超えてしまいます。
しかし、妊娠中であっても塩分は体にとって大切な栄養素です。摂り過ぎはよくありませんが、塩分=悪ではありません。
塩分の過剰摂取はむくみの原因となりますが、塩分も体にとって大切な栄養素です。暑い時期には、水分と塩分の両方の摂取が推奨されています。特に妊娠中は脱水になりやすいため、過度な塩分制限は控えつつ、水分もこまめに摂って、バランスのよい食生活を送りましょう。
2.カリウムを意識的に摂る
むくみは妊娠後期に起こることが多いですが、普段の生活習慣が原因となっていることも多く、早めにむくみ対策をしていくことが大切です。むくみのもとになる塩分をしっかりと尿に排出するのに必要な栄養素がカリウムです。
塩分を減らした食事を意識しても、体内の塩分をしっかり排出できなければ、体内の塩分は一向に減りません。
体の塩分濃度を薄めようと体は自然と働きますので、水分が十分に摂れていないと、体は水分を溜め込もうとします。これが原因でむくみが起こりやすくなるのです。
循環血漿量(血管の中で体をぐるぐるまわっている水分)は、非妊娠時の成人女性だと体重の約1/13となるので、たとえば50kgの方ですと、おおよそ4Lとなります。
しかし、妊娠すると循環血漿量が1.5倍と大幅に水分量がアップします。先ほどと同じ条件で計算すると、妊娠中の体内の水分量は約6Lに増えるのです。
そこで、塩分を排出してむくみを防ぐために積極的に摂りたいのがカリウムですが、カリウムの1日あたりの推奨摂取量というのがまた多いのです。
カリウムが豊富と謳うCMで話題になったキウイフルーツ。
でも1日2,000mgのカリウムを摂るには、キウイなら毎日8個も食べる必要があります。
カリウムがキウイよりも多く含まれるとされるバナナでも、毎日4本食べないといけません。
妊娠していない時でも毎日バナナを4本も食べるのは大変なのに、妊娠中だと病院から体重制限を通告される場合も出てきてしまうほど、効率的に摂取するのがとても悩ましい栄養素がカリウムなのです。
私自身も妊娠中カリウムの摂取には苦労しましたが、食事からカリウムをしっかり補えている人っているんだろうか?と思うくらいです。
ここまで書いてきた内容をまとめると・・・こんな風になります。

1日の塩分量を控えめに抑えて、1日のカリウム量を積極的に補うことで、塩分とカリウムの摂取バランスを整えること。
普段の食生活でこれを意識することで、妊娠中のむくみを改善することができますよ。
「摂取バランスが大事なのはわかるけれど、毎日の食事できちんと実践するのは難しい……」そんな方のために、手軽に続けられてすぐに実感できる!むくみ解消のための最終手段があります!
3.妊娠中・授乳中専用むくみ解消サプリで解決
妊娠中のむくみ対策にはカリウム不足の解消が必要だけれども、食事からカリウムを十分に摂るのは正直言って難しいということが、この記事を通してわかっていただけたかと思います。
そこで、私たちここラボはカリウムをサプリで手軽に摂取できないかと思い至ったのです。
ちまたでは、同じく妊娠期や授乳期に必要とされる葉酸のサプリを摂っている人は多くいらっしゃるでしょう。しかし、カリウムを十分に含んでいる葉酸のサプリはなかなかありません。
だから私たちは、むくみの予防につながるカリウムを含んだ妊婦さん向けの葉酸サプリを作ろうと考えました。
このサプリの特徴は、
①塩分をしっかりと尿に排出するのに必要な栄養素のカリウムが1日分で700mg補える
②妊娠中に必要不可欠な葉酸や、体内に葉酸をしっかり取り込むためのビタミンB群を配合
③妊娠期や授乳期で肌荒れしやすい女性にもうれしいビタミンも摂れる
④血液を作る源になる鉄分、赤ちゃんの骨や歯を作るためのカルシウムを配合
⑤カルシウムを体内に吸収しやすいようにするマグネシウムを配合
これらの栄養成分を補うことで妊婦さんのむくみを解消しよう!という発想から商品を作りました。
妊娠高血圧症などの病気ではなくても、「生理的な」むくみで悩む妊婦さんはとても多く、しかも、普段の食生活やお茶・ハーブティーなどからではなかなか解決が難しいものです。
私たちは、そんな妊婦さんを少しでもサポートし、快適な妊娠生活を送っていただけるように願っております。
葉酸に加えてカリウムも配合している「妊娠中のむくみ対策」サプリ、詳細は公式サイトへ!
妊娠中のむくみだけでなく、つわりやこむら返り、貧血などすべてにお悩みの方向けのサプリメントはこちら
長文になりましたが、お読みいただきありがとうございます。
読者の皆様のお役に立てれば嬉しいです。
妊娠初期からも大丈夫!むくみ解消の体操・マッサージ

1.足首を右左10回ずつ回す
2.自転車のペダルを漕ぐように動かす(逆回転がオススメ)

1.妊娠後期になると難しいとは思いますが・・・手首足首をぶらぶら〜っと10回
2.ふくらはぎは、ポンプの役割。つま先立ちを10回くらい返す
こんな簡単な運動だけでもむくみには効果的です。
自分でアロマオイルなどでマッサージするのもオススメです。
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