尿検査 超音波 内診
妊娠検査薬で陽性になったり、月経が遅れていたりなど、妊娠の可能性があるときに、受診がスタートするのが産婦人科です。産婦人科での診察を受けた経験のない人の中には、「恥ずかしい」「なんとなく怖い」と感じている人もいるのではないでしょうか?そこで今回は、産婦人科の初診の流れや検査内容について紹介します。
■産婦人科の初診の流れ
産婦人科の初診では、以下のような流れで検査や診察が行われます。ここでは主な検査について説明します。
◇問診表の記入
スタッフからわたされた問診表にて、妊婦さんの情報を前もって記入します。次のような内容が記入事項となるので、産婦人科受診の前に確認しておくのがよいでしょう。
・最終月経日や月経周期
・結婚時の年齢
・過去の妊娠や出産歴(流産や帝王切開も含む)
・アレルギーの有無
・過去にかかった病気
・家族の病気歴(糖尿病など)
◇尿検査
診察前に行われるのが、尿検査です。妊娠をすると、hCG(ヒト絨毛性ゴナドトロピン)と呼ばれるホルモンが分泌されるようになり、尿中にも排出されるようになります。妊娠を確認するための尿検査は、市販の妊娠検査薬と同じ役割を果たすものですね。そのほか尿検査では、タンパクや尿糖がないかのチェックも合わせて行われます。
◇内診
問診表と尿検査結果を元に医師から問診が行われたのち、実際に子宮内を確認する内診が行われます。内診では専用の診療台に乗り、足を開く状態で診察をします。内診に苦手意識のある女性がほとんどですが、カーテンで仕切ったり、バスタオルをかけてくれたりなど、プライバシーの配慮がされています。内診のため、子宮内に器具を挿入しますが、医師からも声かけもあるので、安心してくださいね。
◇エコー検査
エコー検査では、超音波を使用して、赤ちゃんの様子を確認します。一般に妊娠4~5週頃になると、お腹の赤ちゃんを胎芽として確認することができます。4~7週になると、赤ちゃんの心拍を聞けるように。
■まとめ
すこやかな妊娠生活を過ごすためにも、産婦人科の初診は大切になります。妊娠の可能性があるときは、早めに産婦人科の受診をしましょう。

執筆:江波明子
国立大学看護学部卒業 看護師と保健師の免許取得後は都内の国立病院、市立病院で看護師として従事し、現在は育児をしながら医療専門記事のライターとして活動中