「すごーい!良かったね!」
「ええ、まぁ・・・はい、ありがとうございます・・・(ドヨーンとした感じ)」
お祝いを言われれば、言われるほど、落ち込むわたし・・・
どこかおかしいの?
妊娠した事、うれしくないわけではない。
赤ちゃんがほしくないわけではない。
でも、この心の中にある不安はどこから来るのだろうか。
夜、突然悲しくなって泣きたくなることもある。
こんな情緒不安定な状態で、ちゃんと出産できるのかな?
また、心配になってくる。
そんなわたしの気持ちを、主人は全然理解してくれようとしない。
休みの日は、ずっとパソコンでインターネットをしていたり、ゲームで遊んだりしていて、わたしと話しをしてくれない。
今日もまた主人の帰りが遅い。
よーし、帰ってきたら、ガンガン文句を言ってやろう!
そうだ!言いたいことを言ったら、少しはすっきりするかもしれないし。
感情を爆発しなければ、わたしの気持ちに気がついてくれないと思う。
おや、おや、本当にそれで大丈夫ですか?
あなたが感情的になって、爆発してしまうと、ご主人も感情的になって、本当に伝えたい気持ちが、かえって伝わらなくなってしまうかもしれません。
それが原因で夫婦関係がぎくしゃくしてしまえば、もっと大きな不安とイライラが襲ってきます。
130万部のベストセラーになった「嫌われる勇気」という本のことはよくご存知でしょう。
最近はその考えを反映したドラマも制作され、高視聴率を出していることです。
その本やドラマの基本的思想であるアドラー心理学はこう言っています。
「感情には隠された目的がある」
「えー!そうなの?そんなことはないでしょう!泣きたいと感じたから泣くし、腹が立つと感じたから怒るし、もうダメだと感じたから落ち込むんです」と多くの方が言われるかもしれません。
でも、アドラーはこのように言います。
「悲しいから涙を流すのではない。相手を責め、同情や注目を引くために泣いているのだ。」
「カッときて自分を見失い怒鳴った、のではない。相手を『支配』するために『怒り』という感情を創り出して利用したのだ。」
引用元: 『アルフレッド・アドラー 人生に革命が起きる100の言葉』より
「死んでしまいたい!」という言葉の奥には「私に注目して!この悲しい気持ちを理解して!」というあなたの本当の思いが隠されています。
そうです!この本当の思いをご主人に伝えればいいのです。
感情を爆発させずに、本当の気持ちをご主人に伝える時、ご主人も感情的にならずに、あなたに話をしてくれるでしょう。
どのように悲しいのか、どのようにしてほしいのかにフォーカスを中て、具体的に相手に伝えることが大切です。
そこで、一つの提案です。「甘える勇気」を持ちませんか?
多くの方が自分の本音を言うと、甘えていると思われるのではないかと恐れています。また、自分でも「しっかりしなくっちゃ!」と思うばかりに、言いたい本音をぐっと我慢してしまっている。そんなことはないですか?
ご主人の帰宅が遅く、何か不安になった時、全然家事を手伝ってくれなくてイライラした時、甘えて自分の本心をご主人に語るのです。
ある方はご主人から「大好き」という気持ちをわざわざ口に出して言ってもらったりしています。恥ずかしがってそんなこと言ってくれないご主人には、LINEでハートマークをたくさん送ってもらうのも、一つの方法かもしれません。
足がこむら返りをおこしてとても痛い時、「疲れているのは分かっているけど、本当に痛いから足をさすってくれないかな?」と甘えてみることもできるでしょう。
もしも、イライラ抑えきれずに爆発して、ご主人に怒鳴ってしまったとしても、「妊娠中で感情が不安定なのでごめんね。」と言って甘えてみましょう。
甘えながらも互いに信頼し、感情的にならずに、本音で語り合えるご夫婦になれたら、本当にハッピーだと思います。