「もうすぐね。」
『そうなの、彼もとっても嬉しそう。』
「こどもは愛の結晶だからね。」
『うーん、そうか~、愛の結晶か~。』
愛する二人が結ばれて、妊娠することができました。
だから、こどもは愛の結晶です。
しかし、それだけではありません。
こどもは、夫婦の間に、また家庭に愛がなければ育ちません。
だから、こどもは愛の結晶なんです。
有名料理店に出荷している野菜農家は言います。
“おいしい大根を作るには、何よりも良い土地が必要です。いくら良い種や苗を
植えても、土地が痩せていては、良い作物を作ることはできません。”
土地が肥えていて、栄養が豊富なところには、甘くておいしい大根ができます。
同じように、優しく思いやりがあり、人に親切にできるこどもに育つには、家庭という土壌に愛が必要です。家族から愛されて育ったこどもは、十分な栄養を受けて、力ずよく育つことができ、また他の人も愛することができるように
なります。その子の中に愛の結晶が出来上がるのです。
○○○教育法、✕✕✕式育児法、△△△メソッドなど、さまざまな育児方法があります。
インターネットで調べれば、おどろくほどたくさん出てきます。
それらのサイトを見ていると、結局、どれがいいのかさっぱり分からなくなってしまいます。
そのような育児法や教育法を用いて子どもを育てることも大切です。
しかし、家族が愛し合い、助け合い、励まし合っているならば、生活を通して人を愛することの大切さを体験することができ、こどもは自然とそのことを身につけることができるのです。
“わたしはこどもに愛情を注いでいるから大丈夫”というお母さんがおられます。
しかし、それだけでは十分ではありません。お父さんとお母さんが愛し合っている姿を子どもは見ているのです。
それが子どもにとって最高の教育だということを知ってください。
子どもはお父さんもお母さんも、とても大好きです。しかし、そのお父さんとお母さんがいつも言い合っていたり、
ケンカしたりしているのを見ることは何よりも悲しくて、心が傷つくことです。
子どもの前ではケンカしないように気をつけておられるご夫婦もおられるでしょう。
しかし子どもはとても敏感です。言葉が十分に理解できない分、家庭に流れている空気を読むことに優れています。子どもが寝た後の夫婦の会話を敏感にキャッチしていることに気を付けてください。
二人が愛し合って妊娠し、二人が愛し合って出産し、二人が愛し合って子育てをすることができるならば、
それこそ二人の愛の結晶です。
愛情に溢れていて、栄養豊かな家庭で育つ子どもは、大雨や台風が来ても倒れることはありません。
それどころか、倒れて傷ついている友達を助け、励ます素晴らしい大人に成長することでしょう。
さあ、二人の愛の結晶が生まれてきます。光り輝く結晶の誕生を楽しみに待ちましょう。
そして、愛情いっぱいに育てましょう。