【看護師監修】一度できたら消えにくい!妊娠線ができるメカニズムと予防方法

 

妊娠をきっかけに、お腹が大きくなり、ひび割れのようなキズができることがあります。
妊娠線とも呼ばれるものですが、一度できるとセルフケアでは消えにくいという特徴があります。

そこで今回は、妊娠線ができるメカニズムや妊娠線の予防方法について紹介します。

妊娠ができるメカニズム

妊娠すると、赤ちゃんの成長や食欲の増加に伴い体重が増えやすくなるため、お腹のサイズが急激にアップするようになります。お腹のサイズアップにともなって肌も伸びますが、肌の弾力を保つコラーゲンなど繊維組織は急激な伸びに追いつくことができず、断裂してしまいます。

皮膚の繊維組織が断裂すると、赤紫色のヒビ割れができるようになり、妊娠線と呼ばれています。

妊娠線は、お腹だけでなく、バストやヒップにも現れることがあり、時間の経過とともに白色化して、皮膚のキズ跡として残るようになります。

妊娠線を予防する方法

妊娠線を予防する一番の方法は、妊娠中の適切な体重管理です。たとえば、標準体重の妊婦さんの妊娠中の適切な体重増加は7~12㎏

しかし、妊娠中は食欲が増加しやすく、予想以上に体重がオーバーしてしまう人も少なくありません。

体重が急激に増加すれば、それだけ脂肪の蓄積も増えて肌が急激に伸びるので、妊娠線ができやすくなります。妊娠中の大幅な体重増加は、難産の原因になったり、妊娠中の母子の健康にも影響したりするので、注意しましょう。

もうひとつ、妊娠線を予防するのに大切なことは肌の保湿です。肌が乾燥していると、皮膚の断裂が起こりやすくなるため、妊娠線ができやすくなります。また、一度できた妊娠線も、肌の乾燥により悪化したり目立ちやすくなったりします。

妊娠線予防の保湿剤というと、専用のクリームをイメージする人も多いと思いますが「妊娠線を消す」といった効果を期待できるわけではありません。

妊娠線の予防を心がけるために肌の保湿をするのなら、市販のクリームで十分です。一方で、妊娠中は無添加などにこだわりたいという方は、原材料の品質にも配慮された専用クリームを使用してみてもよいでしょう。

 

 

江波明子《ライター紹介》
執筆:江波明子
国立大学看護学部卒業 看護師と保健師の免許取得後は都内の国立病院、市立病院で看護師として従事し、現在は育児をしながら医療専門記事のライターとして活動中

 

著者
こころからだあんしん マガジン編集部
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