妊娠をすると、お腹の赤ちゃんのために栄養を気にする女性は多いでしょう。食事以外にもぜひ重視してほしいのが水分の摂取です。妊娠中は ふだん以上に意識して水分補給をすることが大切です。そこで今回は、妊娠中の水分補給についてお伝えします。

妊娠すると、血液量が最大1.5倍に!

妊娠中の体重増加というとお腹の赤ちゃんや胎盤をイメージしがちですが、実は全身の血液量も増えています。妊娠中の血液量はお腹の赤ちゃんが大きくにつれて増加し、最大で1.5倍程度になります。血液は水分や赤血球や白血球などの成分が混ざっていますが、妊娠中はこれらの成分が増えるわけではありません。お腹の赤ちゃんや胎盤や羊水を維持するために血液を薄めながら全体量を増やしています。
妊娠中に貧血が多くなるのも、鉄分などが消費されやすいという原因以外にも、このような背景があるのです。

妊娠中は便秘になりやすい

赤ちゃんの成長にともなって腸が圧迫されやすい妊娠中は、便秘で悩んでいる人も多いのではないでしょうか。妊娠中の便秘の原因にはホルモンバランスなどさまざまな理由がありますが、水分補給が不十分であることも考えられます。特に、妊娠中は全身やお腹の赤ちゃんへの十分な血液量を確保するために、水分が不足しがちになります。
水分が不足すると、便が固くなるために、腸内での移動がスムーズに行われないという悪循環になりやすくなります。ちなみに、安定期であれば、排便時のいきみがお腹の赤ちゃんに影響することはほとんどありませんので、心配しないでくださいね。

妊娠中の水分補給の目安

血液量が増える妊娠中は毎日意識して水分補給を心がけるようにしましょう。目安は1日2L程度。水分補給はすべて水でなくてもかまいませんが、塩分の多いスープや甘いジュースなどは飲みすぎないように注意しましょう。
また、お茶やコーヒーには利尿作用のあるカフェインが含まれています。妊娠中のカフェインの取り過ぎは赤ちゃんにも影響を与えるので控えた方がよいでしょう。

まとめ

妊娠中はお腹の赤ちゃんが大きくなるにつれて全身の血液量が増加します。脱水や便秘などを防ぐためにも毎日の生活のなかでこまめな水分補給を心がけましょう。

江波明子《ライター紹介》
執筆:江波明子
国立大学看護学部卒業 看護師と保健師の免許取得後は都内の国立病院、市立病院で看護師として従事し、現在は育児をしながら医療専門記事のライターとして活動中