妊娠中の食事管理というと、ついついビタミンやミネラルといった栄養素に注目してしまう人も多いでしょう。妊娠中の栄養バランスを気にすることは大切ですが、水分や糖分・塩分といったものを配慮することも大切です。そこで今回は、妊娠中の食事で気をつけることについて説明します。

●妊娠中の食事の摂取のポイント

安定期を過ぎると、つわりも落ち着いてくるので、食欲がアップする妊婦さんは多いものです。手軽にお腹を満たすものに、甘いお菓子やジュース、スナック菓子などをつまんでしまう人もいるかもしれません。いわゆるジャンクフードといわれる食品は、栄養価が低いうえに高カロリーで、糖分や塩分が高い傾向にあります。糖分や塩分の取り過ぎは、妊娠糖尿病や妊娠高血圧など妊娠中毒症を引き起こす原因になるものです。お菓子やジュースは、ときどき楽しむ程度に食べる分にはかまいませんが、妊娠中のメインの食事にするには適さないので注意しましょう。
妊娠中に必要な1日の食事量は、時期によって異なりますが、基本は主食や副菜のそろった食事をバランスよく食べることが大切になります。甘い物が食べたくなかったら、新鮮な果物を食べるようにするのもおすすめです。

●水分補給も忘れずに

食事に気を遣うあまり、忘れてしまいがちになるのが水分です。特に、妊娠中はふだんの血液量が1.4倍にもなるため、その分水分を取ることが大切になります。妊娠経過が進むにつれて、むくみがでたり、尿漏れなどの症状が出るので、水分を控えたいと考える妊婦さんもいるでしょう。しかし、水分摂取を抑えると老廃物の排泄がスムーズにいかなくなるので、かえってむくみが悪化してしまうこともあります。

妊娠中の水分摂取の目安となるのが1日1.5リットル。冷えた飲み物は、体を冷えやしてしまうので、常温で飲むのがおすすめです。また、お茶やコーヒーなどのカフェイン入りの飲み物は利尿作用があるので、水分補給には適していません。

●まとめ

妊娠中はふだんよりもカロリーやエネルギーを必要とするので、自然に食欲が増すものです。毎日の食生活で水分補給を心がけながら、菓子や加工食品などの食べ過ぎに注意するようにしましょう。

江波明子《ライター紹介》
執筆:江波明子
国立大学看護学部卒業 看護師と保健師の免許取得後は都内の国立病院、市立病院で看護師として従事し、現在は育児をしながら医療専門記事のライターとして活動中