妊娠期間中はおよそ十月十日(とつきとおか)を経て、 お腹の赤ちゃんが生まれてきます。一方で、予定よりも早く生まれてくる徴候が現われることがあり、切迫流産といいます。この記事では、切迫流産についてや診断されたときの過ごし方のポイントについて紹介します。

切迫流産とはどんな状態か?

正常な赤ちゃんは妊娠37週から41週のあいだに生まれてきます。安定期以降にあたる妊娠22週以降に、37週以前に赤ちゃんが生まれてくることを早産といいます。(安定期以前に赤ちゃんが生まれてきてしまうのが流産です。)切迫早産は、まさに赤ちゃんが早産をしそうな場合をいいます。
切迫早産を示す症状には以下のものがありますが、当てはまるものがある場合は、すぐにかかりつけ医に受診してください。
・お腹の張りが持続する
・出血がある
・10分に1回以上のお腹の痛み(陣痛)が現われる
・予定日前の破水がみられた

切迫早産は何が危ないか?

切迫早産で危ないのは、お腹のなかで赤ちゃんが十分に成長する前に生まれてくるリスクが高まることです。一般に、赤ちゃんの生まれてくる週数が早ければ早いほど、赤ちゃんの成熟は不十分であり、平均よりも少ない体重で生まれてくる可能性が高くなります(低出生体重児)。一方で、現代の医療技術の進歩により、早産で生まれてきた赤ちゃんが命を落とすことは稀になっています。とはいえ、予定よりも早く生まれてきてしまうことで、赤ちゃんに障がいが現われるリスクも高くなります。切迫流産になったときは、早産を予防することでお腹の赤ちゃんへの負担を低くすることができるのです。

切迫流産と診断されたときの過ごし方

切迫流産と診断された場合は、症状の進行の程度により、入院となるケースと自宅で様子観察するケースに分かれます。いずれの場合でも、切迫流産では体を安静にすることが大切になります。切迫流産の診断後は、動きすぎたり、お腹に力を入れすぎたりすると、症状が悪化する原因にもなります。入院となった場合は身の回りのことを医療スタッフに依頼することができますが、自宅療養を指示された場合は体を動かしすぎないように注意する必要があります。体を動かすのは食事やトイレなど最低限の活動にとどめ、パートナーや家族身の回りの世話を依頼していきましょう。